リール

【インプレ】23カルカッタコンクエストBFSを月下美人AirTWとシルバークリークAirTWと比較してみる

先日、ようやく…本当にようやく23カルカッタコンクエストBFSが発売されましたね!
申し込み開始当日に購入して4ヶ月近く…何度もの発売延期を経て、ようやく手元に届きました

そこで、早速、月下美人AirTWとシルバークリークAirTWと比較してみました。
皆さんのリール選びの参考になれば幸いです。

まずは23カルカッタコンクエストBFSを使ってみた感想です。

【ファーストインプレッション】

1.ブレーキがピーキー

最初にキャストしてみて、まず感じたのが「ブレーキがピーキー」ということでした。
キャストするルアーに合わせてブレーキを設定すればバックラッシュが発生することもありませんし、他の2機種よりも軽いルアーへの対応力は優れています。

しかし、少しでもそのルアーに合わないブレーキ設定のままキャストしてしまうと、バックラッシュが発生しやすいように感じました。

特に空気抵抗が大きく軽いミノーの場合はダイワのAirブレーキ搭載機種よりも格段にバックラッシュしやすかったです。

2. 巻き心地はバツグン

月下美人AirTWとシルバークリークAirTWは「ハイパードライブデザイン」が搭載されており、従来のリールに比べて、格段に巻き心地がアップしています。

しかし、それよりも23カルカッタコンクエストBFSの方の巻き心地は良かったです。
特にハンドルのガタつきの無さは際立っていて、さすがと思わせるだけのことはありました。

ハンドルを巻いていて楽しいのは圧倒的に23カルカッタコンクエストBFSですね。

3.飛距離はイマイチ

ブレーキの設定をキチンと出してやると、思ったよりは飛距離に差は出ないような気がします。
しかし、Airブレーキ搭載機種のように、ある程度どんなルアーでもバックラッシュせずに投げられるようなブレーキ設定にしてしまうと、途端に飛距離は落ちるように感じました。
これはブレーキの特性のほか、使っていた0.8号のPEラインが思ったよりも抵抗になっている可能性もあります。

シチュエーション別に見る、それぞれのリールの得手不得手

1.上流・源流域での近距離キャスト

上流・源流域などでは5m程度の近距離のキャストを多用しますが、その時に精度良くキャストできるのは、なんと言ってもシルバークリークAirTWです。
固定式のブレーキによって一定のブレーキ力がかかっているというのは、精度の高いキャストに大きな影響があるように感じます。
特に、ブレーキ設定を7ぐらいにしておけばルアー毎のブレーキ調整はいらないので、それぞれのルアーのキャスト感覚を掴みやすいという利点もあると思います。

対して23カルカッタコンクエストBFSは可変式のブレーキが搭載されています。
さらに、ブレーキ自体がピーキーなため、ルアーごとにブレーキ設定を変えてやる必要があり、ルアーごとのキャスト感覚も掴みにくいように感じます。

月下美人AirTWは可変ブレーキのためシルバークリークAirTWよりは精度高くキャストはできないものの、23カルカッタコンクエストBFSよりブレーキがマイルドなため、まだキャストはしやすく感じます。

2.ある程度の川幅のある川でのキャスト

この動画にあるような、10~20mというキャストが必要な川の場合、キャストしやすいのは月下美人AirTWでした。
Airブレーキは細かなブレーキ調整がそれほど必要ないため、一定のブレーキ設定で様々なルアーがキャストできるのも利点です。

また、Tウイングシステムと可変ブレーキの恩恵で飛距離は申し分なく、比較した3機種の中では最も飛距離が出せます。

対して23カルカッタコンクエストBFSは、やはり月下美人AirTWには及びません。

ちゃんと飛距離を出すためには細かなブレーキ設定が必要なのですが、ある程度どんなルアーを投げてもバックラッシュしないようなブレーキ設定にすると、途端に飛距離が落ちます。

買う前からわかってましたが、近距離キャストの精度ではシルバークリークAirTWに及ばず、遠投性能では月下美人AirTWに及ばないという結果でした。

やはり、スプールとレベルワインダーの距離というのは、キャスト性能に大きく寄与していると思います。
また、レベルワインダーの形状もダイワのTウイングに比べると抵抗が大きく、この点も飛距離が出ない原因の一つだと思います。

純粋な性能だけを見た場合、ダイワのAirブレーキ搭載機種には及びませんが、ただ、唯一無二の形状と巻き心地は、これだけを目的に購入しても良いのかな、と思わせる物があります。

まぁ、個人的には川幅の狭い上流・源流域に行くことが多いので、シルバークリークAirTW+Roroスプールの組み合わせが最も使いやすいですね。
23カルカッタコンクエストBFSの出番は少なそうです…

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