ロッド

FSG-B382ULのレビュー&インプレ メジャークラフトのUDグラスロッドを試す【Majorcraft Finetail】

先日、メジャークラフトから発売された【新ファインテール ストリームグラスロッド】シリーズ。

このシリーズはその名の通りグラスのブランクスを使っているのですが、従来のものとは全く違う「UDグラスマテリアル」で作られたブランクスが使われています。

今回は、その中でも最も短い「FSG-B382UL」のレビュー&インプレとなります。

先にインプレ・レビュー動画をアップしていますので、こちらもご参考ください。

 

 

 

 

特徴

このロッドの最大の特徴は、先にも書いたとおり「UDグラスマテリアル」が使われているという点。

このUDグラスマテリアルは、カーボンと遜色ないほど軽く、それでいてグラス特有のしなやかさと粘りをもっているという、カーボンとグラスのいいとこどりみたいな素材です。

ただ、このUDグラスマテリアルは非常にお高い。

これを使ったダイワの「グラスプログレッシブ」は4万円近いし、スミスの「トラウティンスピン マルチュース」も3万円オーバー。

ブランクスの素材としては非常に気になっていたのですが、とてもじゃないですが気軽に買えるお値段ではありません。

そんなロッドばかりの中、コスパのよいロッドをリリースするメジャークラフトさんがやってくれました!

実売1万円半ばぐらいの価格帯で、レングスはベイト、スピニングとも3.8・4.2・4.6・4.10の4種類をリリース。

これは買うしかないっしょ!

重さについて

FSG-B382ULの重さは、グラスロッドとしては驚異の約76g(フックキーパーをつけちゃってたので実際はもう数グラム軽い)

持ってみれば、すぐに昔のグラスロッドとは違うのがわかります。

ちなみに、手持ちにある近い長さのカワセミラプソディ TULC-3114UL(63g)に比べれば10gぐらいは重いですが、ガイドやグリップの造りを考えると、ブランクス自体の重さはそれほど違わないのではないかと思います。

ちなみに、真性のグラスロッドである鱒レンジャーは4ftで約100gですからね、UDグラスがどれだけ軽いかわかるかと。

従来のカーボンロッドとの違い

もう手放してしまったのですが、以前に同じメジャークラフトのカーボン製3.8ftロッドFSX-B382ULを使っていたことがあります。

それに比べると非常に柔らかく、キャストの際にはしっかりと曲がってくれるロッドになっています。

短いロッドは硬いとキャストしにくいので、個人的にはUDグラスの方が非常に好みですね。

反面、ルアーによって得手不得手がはっきり分かれそうです。(これについては後述)

見た目

ブランクスは、他社のロッドではあまり見かけないグレーにペイントされています。

ダークグレーならあるかもしれませんが、これぐらい明るいグレーに仕上げているロッドって、あまり見かけない気がします。

ちょっと好みが分かれそうな…

グリップ部分は他のメジャークラフト製品と共通ですね。

このカーブしたグリップって、個人的には使いづらく思っちゃうんですけど、他の人はどう思っているんでしょう?

キャスティング

超ショートロッド+UDグラスは非常に相性がよくて、軽いルアーでもキャストしやすくなっています。

4ft以下の超ショートロッドは、ブランクスが硬いと本当にキャストしづらいんですよ。

特に軽いルアーではロッドが曲がらないので、本当にリリースポイントがわかりにくいです。

その点、このロッドは軽いルアーでもよく曲がり、リリースポイントも広く、投げやすくできています。

対応ルアーウエイト

ロッドの対応ルアーウエイトは1~8gとなっているのですが、快適に投げられるのは2g~5gぐらいだと思います。

いくら柔らかいといっても1gはキャストしづらいですし、投げたとしてもアキュラシー高くとは行かないですね。なんと言っても全然飛ばないですしw

まぁ、こんな超ショートロッドを使うのはネイティブの釣りだけでしょうから、そんな軽量ルアーを使うシチュエーションは無いと思いますが…

また、重い方については5gぐらいが快適に投げられる限界ですかね。

それより重くなると、キャストするのに「どっこいしょ!」っていう感じになるので、快適とは言えなくなります。

使うルアーについて

柔らかいロッドなのでミノーイングにはあまり向いていないですね。どうしてもアクションはさせづらいです。

使うのはスプーンやスピナーなど、ただ巻き&ちょっとのアクションぐらいのルアーがオススメです。

とはいえ、ミノーだって鱒レンジャーなんかよりは全然動かせるんで、使おうと思えば使えます。それなりにはw

使うシチュエーションについて

この超ショートロッドを使うとすれば上流・源流域がメインになってくると思います。
川幅にすれば2~3mぐらいがターゲットでしょうかね。
川幅が5mぐらいになるのであれば、もっと長いロッドの方がいいと思います。

動画でも説明していますが、川幅が狭くて段差が多い、そんな渓流でこそ光ってくるロッドだと思います。

私がよく行く、こんな感じの渓流にはイイ感じです!

まとめ

超ショートレングスにUDグラスというのは非常に相性が良くて、軽いルアーもキャストしやすいロッドに仕上がっています。
ただ、長さから考えると使えるのは上流・源流域だけですし、ミノーイングには向いていないので、使えるシチュエーションやルアーは限られてくると思います。

ただ、釣りに行く場所にマッチしていれば、他になかなか無いロッドだと思いますので、買って損は無いと思いますよ!

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