2020年にパームスからリリースされたクワトロのベイトロッド「QTRGC-46XUL」
真っ黄色のブランクスカラーは好みがわかれそうですね。
今回はこのロッドのインプレ・レビューとなります。
先に実釣動画をあげていますので、こちらもご参考に。
スペック
【QTRGC-46XUL】
長さ:4ft.6inc.
継ぎ:4pc.
パワー(硬さ):XUL
対応ルアーウエイト:1.5-5g
対応ライン:1-4lb
重量:90g
仕舞い寸法:38cm
ルアーウエイトや対応ラインをみると、かなりライトな仕上がりのロッドになっているのがわかります。
パワーもXULなんで、本当にライトタックルですね。
特徴
このロッドのコンセプトは旅行先などに持って行って、そこで釣りを楽しもうという「トラベラーズロッド」。
そのため対象魚も多く、メバルやアジなどのライトなソルトゲームを始め、渓流やエリア、バス釣りまでOK。
旅行時の持ち運びが楽なように、仕舞い寸法は38cmで4本継ぎ。
付属のロッドケースに入れても45cmぐらいなので、旅行カバンの片隅に入れておけますね。
また、4本継ぎでもベントカーブは美しく、比較的小さな魚でもよく曲がるので、使っていて楽しいロッドです。
動画からの切り出しになりますが、振った感じこんな風にカーブします。
見た目
なんと言っても特徴的なのが、真っ黄色のブランクスカラーですね。
これで好き嫌いが分かれそうなところ。
正直、渓流で使うにはちょっと派手すぎる感はあります。
カラシ色とかにしてくれればマッチしたんですけどねぇ。
また、グリップがEVAなので、ここも好みがわかれそうですね。
渓流用のロッドはコルクグリップが大半なので、ちょっと違和感あるかも?
ただ、コルクグリップは使うのに気をつかうので、そういう意味では雑に扱えて楽ですねw
ガイド
SiCのステンレスで、ロッドの太さに対して径が小さいマイクロガイド仕様です。
パームスさんの渓流ロッドはマイクロガイドが多くて、実はそれが苦手でこれまで買ってなかったというのもあったり…
正直、PEを使ったときにリーダーとの結束部がガイドに当たりやすいので、個人的にはあまり好きじゃないんですよね。
…老眼だからガイドに通しにくいという、切実な問題もありますがw
実用ルアーウエイト
実際にいろいろなルアーを投げてみましたが、快適にキャストできるのは2~4gといったところ。
下限の1.5g程度でも投げられると言えば投げられますが、あまり快適とは言えないですね。
反対に上限の5g近くなると、キャストするときに「よっこいしょ!」っていう感じになるので、快適に投げるとすれば4gチョイぐらいに納めておきたいところです。
ミノーイング
パワーがXULなのでミノーイングには期待していなかったんですが、まぁまぁ普通に使えたので、良い意味で裏切られた感じです。
もちろん、ミノーイング前提のシャッキリしたロッドには負けますが、それでも十分に使えるレベル。
ラパラのCDE55のような、渓流用としてはまぁまぁ重めの物でも使えなくはないですが、重さは3.5gぐらいの小型軽量ミノーの方がマッチしているかと思います。
なかなか売ってないですが、ジャクソンのメテオーラ45(3.5g)あたりならベストマッチかもしれません。
キャスティング
柔らかくてよく曲がるロッドなので、キャストのタイミングは掴みやすいです。
2gを切るようなウエイト下限ギリギリのルアーでも、まぁまぁすんなりキャストできます。
なので、初心者の方が使っても投げやすいと思います。
ただ、バットパワーは無いですし、それほど長いロッドでもないので、飛距離は期待しない方がいいかも?
まぁ、これで遠投しようって人はいないと思いますがw
使うシチュエーション
私自身が渓流メインなので渓流の話になっちゃいますが、このロッドを使うなら川幅5m前後ぐらいの河川がベストマッチじゃないかと思います。
それ以下であれば、もっと短い4ft前後のロッドがマッチしますし、それ以上であれば5ft以上のロッドが欲しくなりますね。
ただ、それ以上でもそれ以下でも使えないことは無いので、動画でお話ししたように「初見の川で、川幅がよくわからない」みたいな時に、とりあえず持って行く1本としてはベストじゃないかと思います。
まとめ
長さもほどほど、柔らかめでキャストしやすく、持ち運びもしやすい。
ライト寄りではありますが、ルアーウエイト5g程度なら実用範囲内。
「トラベラーズロッド」というコンセプト通り、非常にバーサタイルに使える、とても良いロッドだと思います。
初見の釣り場に行くのに、状況がわからないままにタックルを用意しなきゃいけないというのは、ワリとよくあるシチュエーションですよね?
そういう時に「とりあえず」として選ぶ一本としては、かなりオススメじゃないかと思います。
また、幅が5m前後で、それほど段差が多くない渓流にはベストマッチじゃないかと思いますので、こういうフィールドをメインにしている人には、ぜひ使ってみていただきたいと思います。
ただ、この真っ黄色のブランクスとEVAグリップが許せれば、ですがw